カナダ・イエローナイフに4泊し、オーロラを鑑賞してきました。
オーロラを鑑賞できる地域は限られており、アクセスしにくい場合も多く、せっかく鑑賞しに行くのであれば、自分好みのツアーに参加したいものです。
今回、イエローナイフにて、3つの異なる現地のオーロラ鑑賞ツアー会社を利用しましたので、それらについて個人的な感想をもとに比較したいと思います。
※本記事はプロモーションを含みます。
![](https://workhard-playharder.blog/wp-content/uploads/2024/01/DSC03160-2-1024x683.jpg)
![](https://workhard-playharder.blog/wp-content/uploads/2024/01/DSC03164-2-1024x683.jpg)
Contents
シャトーノヴァ・ホテル
ホテルは、シャトーノヴァに宿泊しました。パッケージツアーでも利用されるホテルであり、ほとんどのツアーでピックアップの対象となっています。スーパーやダウンタウンも徒歩圏内で便利です。
ホテルの客室にはキッチンはありませんが、冷蔵庫、電気ケトルのほか電子レンジもあるため、インスタント食品を食べるのに便利でした。バスルームも清潔でした。
![](https://workhard-playharder.blog/wp-content/uploads/2024/01/IMG_4227-2-1024x768.jpg)
イエローナイフの空港からシャトルバスが運行していますが、本数は限られています。シャトルバスが来ない場合には、一度ホテルに電話して状況を確認してみるか、予約後にメールで指示されるとおり、Aurora Taxiというタクシー会社に配車依頼をして到着時にフロントでバウチャーをもらう、という形でホテルに行くことができます。
ツアー会社の比較
連日同じツアー会社に参加すると、割引があったりとお得な場合もありますが、ツアー会社ごとに強みも弱みもあるため、異なるツアー会社を利用してみるのが個人的にはおすすめです。
検討ポイント①言語
英語が苦手な方もいらっしゃるとは思いますが、メールでのやり取りはChat GPTなどで翻訳すれば難しくはなく、当日のガイドもネイティブスピーカーではないことが多いため、やり取りも単純です。
香港や台湾出身のガイドの方々も日本語を少し勉強している場合があったりと、コミュニケーションを取ろうと頑張ってくれます。
そのため、個人的には「英語だから…」と諦めてほしくないなぁと思いつつ、対応言語は大きな検討ポイントの1つだと思います。
検討ポイント②鑑賞施設vs.車移動
検討するポイントの1つとしては、鑑賞施設で見るか、車で移動しながら見るか、というものです。
車だとオーロラの活発な場所に移動できるのがメリットですが、お手洗いにいけないという大きなデメリットがあります。
検討ポイント③規模vs.柔軟性
大規模な施設・ツアー会社であればあるほど、提供サービスの幅も広く、鑑賞場所も広くなります。
他方で、小さなツアーであれば鑑賞時間を少し延ばしたり、写真を制限なく撮ってもらえたりと、融通が利く場合が多くなります。
利用した現地ツアー会社
利用したツアー会社は、以下の3社です。
- Yellowknife Tours
- North Star Adventures
- Aurora Village
このうち、Aurora Village(オーロラビレッジ)は日本人スタッフも多く、予約手続きや当日のピックアップも日本語対応ですが、その他2社は日本語には対応しておらず、英語で予約や説明を聞くことになります。
その他の2社で出会ったツアーガイドの方々のほとんどが、香港や台湾出身の方で、ワーキングホリデーなどでガイドを務めているようです。そのため、英語での対応もネイティブスピーカーではない場合が多いようです。
Yellowknife Toursはキャビンやティーピーから鑑賞するツアーと、バスで移動しながら鑑賞ツアーの両方を扱っています。
North Star Adventuresは車移動のみ、Aurora Villageは施設からの鑑賞のみです。
Aurora Villageは大規模で、Yellowknife ToursとNorth Star Adventuresが小規模になります。
以下で、それぞれのツアーに参加した感想をご紹介します。
Yellowknife Tours
Yellowknife Toursは「黄刀旅遊」という名称もあり、中華系のツアー会社です。やり取りする言語は英語になります。
こちらのツアー会社のよかったなと思う点は、①ツアーガイドが無料で枚数制限なく写真を撮ってくれること、②1日の参加者が20人程度のため、小規模で融通が利くこと、です。
鑑賞ツアーのタイプが複数あります。
- 街から30分ほど離れたキャビン「オーロラステーション」で暖を取りながら鑑賞するタイプ
- バスに乗って場所を移動しながら鑑賞するタイプ
- ティーピーという先住民族のテントで暖をとりながら鑑賞するタイプ
毎日すべてのタイプのツアーがあるのではなく、1日に1タイプのツアーのみ行われます。
私はオーロラステーションで鑑賞するタイプと、ティーピーで暖をとりながら鑑賞するタイプの2タイプを予約しました。
オーロラステーションは屋上のある平屋のキャビンで、Wi-Fiや水洗トイレもあり、オーロラが出現するまで快適に待つことができます。
キャビン内ではココアやコーヒー、紅茶のほか、スープやパンも無料で提供されます。ボードゲームもあり、暇つぶしにも困りません。
1日に20人程度のツアーであり、キャビン内にある椅子の半分~3分の2ほどしか埋まらないため、窮屈な感じはしませんでした。
キャビンは林に囲まれていますが、屋上からは空が良く見渡せます。キャビンのそばには写真撮影用の小さなティーピーが1つあり、ティーピーを入れたオーロラ写真の撮影もすることができます。
通常は21時頃にピックアップ、1時頃にオーロラステーションからホテルへ向かう、というスケジュールですが、1時頃にオーロラの活動がようやく活発になった日には、40-50分ほど長くオーロラステーションに滞在させてもらえました。このような柔軟性がとてもよかったです。
また、フライトの欠航などで特定の日に参加できなくなってしまった場合、別日に空きがあれば手数料なしで振り替えてもらうことができました。
しかし、ティーピーで暖を取りながら鑑賞するタイプは、予定していた日の気温(約マイナス40度)が低すぎるために催行されず、オーロラステーションに2回行くことになってしまったのは少し残念でした。
全体的に快適に過ごせましたが、強いて言うのであればオーロラビレッジのような広大な敷地があるわけではないので、キャビンの真上や近くでないとオーロラが見にくい点がマイナスかと思います。
North Star Adventures
こちらの会社は先住民の方が経営されているツアー会社です。やり取りする言語は英語になります。
その日の空の状況を見て、車で移動しながら鑑賞するツアーでした。
当日は私と友人のほか1名しか参加者がおらず、先住民のドライバーと台湾人のガイドにSUVでツアーしていただき、プライベートツアーのような雰囲気がありました。
先住民のドライバーに、先住民の文化や生活などについて質問することもできます。
事前に連絡すれば、カメラの三脚を借りることもできるようです。
車での移動になるため、途中でお手洗いに行くことはできません。しかし、車内は温かく、ガイドがホットココアやメープルクッキー、カイロを持ってきてくれていました。また、写真も制限なく撮ってもらえました。
Aurora Village
オーロラビレッジは、日本のパッケージツアーでも利用されることが多く、日本人のスタッフがたくさんいるため、日本語でのやり取りが可能です。
このツアーの魅力は、とにかく鑑賞施設の規模が大きいことです。様々な方角に見えるオーロラを、それぞれの方角に近い高台や湖のほとりから見ることができます。
オーロラビレッジは、湖のほとりにある大きな鑑賞施設であり、暖を取るティーピーが20以上あるほか、ダイニングホールもあります。
鑑賞場所も、高台となっている箇所が5つほどあったり、湖のほとりで視界が開けていたりと、かなり広大です。
ティーピー内やダイニングホール内で、ココアやお茶は無料でいただけますが、お菓子類は販売制となっていました。
ダイニングホール内には水洗トイレがあり、そのほかティーピーの近くに水洗ではないトイレがありました。
1つのティーピーに最大20人ほど入れそうなところ、私のティーピーは15人ほど入れており、全員が入ると少し窮屈な感じはありましたが、幸いなことにオーロラの活動が活発な夜であったため、ほとんどティーピーに戻らずに鑑賞しており、人数は全く気になりませんでした。
写真は有料で撮影してもらうことができますが、私は利用しませんでした。また、カメラ用の三脚も有料でレンタルできました。
通常は約4時間のツアーで、21時頃ピックアップされて、1時頃にオーロラビレッジを離れるというスケジュールですが、0時までに延長を申請(有料)すると、2時半まで90分延長できるようです。
私が参加した日はオーロラの活動が非常に活発でしたが、ピークの時間が非常に早く、1時頃にはほとんど活動がなかったため気になりませんでしたが、オーロラの活動が1時頃活発であっても、その時点で少し延長滞在するということはできないようです。
また、オーロラが出現したタイミングでスタッフが声をかけてくれるわけでもないため、自分でちょくちょく空の様子を確認する必要があります。
大規模な施設は魅力ですが、あまり融通の利かないシステムや、細かく課金される点は、その日のオーロラの活動や利用者の好みによっては合わないかもしれません。
逆に、私が参加した日のようにオーロラが活発だと、さまざまな方角にあるオーロラをいろいろな鑑賞場所から眺めたりするのにちょうどよく、参加者数は多いものの一度に一か所に集中することもなく、とても快適に感動的なオーロラを鑑賞することができました。
最後に
私は今回、滞在中のすべての夜にオーロラを鑑賞することができましたが、鑑賞できるかどうかはツアーによるものではなく、あくまで天候やオーロラの活動状況によるものです。
しかし、せっかく時間とお金をかけてオーロラ鑑賞に行くのであれば、できるだけ自分が快適に参加できそうなツアーに参加したいところです。
本記事が、イエローナイフでのオーロラ鑑賞旅行の参考になれば幸いです。
1件のコメント
景山 · 2024年9月25日 07:44
イエローナイフの施設と旅行会社の分析は分かり易かったです。
私は2010年からイエローナイフ年1回巡礼をしています。その中で、Aurora Stationと Aurora Village は近代的な滞在型なオーロラ観賞施設で、初心者にはお勧めと思います。